ガスセンサ,イオンセンサの開発

燃料電池車が発売され,今後水素を利用する社会が近い将来実現します。ただ,水素は爆発性があり,水素の漏洩を早期に検知できる水素センサが求められています。そこで,シンプルな構造で低コスト化を実現し,多点で水素濃度を計測できる高機能水素センサの開発を行っています。
 また,生体内のイオンバランス測定などに適用可能なイオンセンサの開発も行っています。従来手法で小型化の制約となっていた参照電極を除去し,小型・低コストで使い捨て可能なイオンセンサの開発を目指しています。


1.超薄膜水素センサ

水素に対して触媒作用のある白金を超薄膜にして水素ガスを噴きつけたところ,白金薄膜の抵抗が変化することを我々が明らかにしました。また,膜厚が薄いほど抵抗の変化率が大きくなることを発見しました。この現象を水素センサに応用すると,構造が非常にシンプルで低コストな水素センサを実現できます。現在は,白金と基板との接着性向上や水素応答の反応・回復速度の改善手法などを検討し,高機能水素センサの実現を目指しています。

 

2. 参照電極が不要な小型イオンセンサ

従来のイオンセンサは,イオン濃度の計測に参照電極という電位の基準が必要でした。我々は参照電極を小型化した構造や除去した構造を提案し,NaやK,Clイオンを測定可能な小型で低コストなイオンセンサの開発を進めています。